日本というのはつくづく不思議な国である。

金がない、借金だらけと言いつつも、宇宙には莫大な金を掛ける。

これを言ったら身も蓋もないが宇宙開発にいったいどれだけの意義があるのだろうか。

そんなものに国家プロジェクトとして何兆円も掛けるくらいなら職にあぶれてるハローワーカー達に何か仕事を与えてやれよ、どうせ金をばらまくのなら高速道路やダム建設の方が雇用も含め地域も潤うのでよっぽど有意義な金の遣い方だと思うのだが・・・、はい、そういうわけで宇宙開発機構JAXAである。

なんでも若田さんが日本人初の宇宙船の船長になったとかでね、俄かに注目度が高まっているJAXA、そのキーステーションがつくばにあるというので個人的には宇宙開発に疑問を抱きつつも、まずは百聞は一見にしかず、実際に自分の目で見てみようと、行って参りました。本当はたまたま土浦で仕事があったからついでに立ち寄ったんだけどね（笑）。

それにしても茨城って国（国とな？）はつくづく面白いよな。北海道に次ぐ、農業大国（早い話ど田舎）なのに、他方、世界でも類も見ないほどの先を行くインテリジェンスシティつくばがあるんだから。

そのつくばでも極め付けがまさにJAXAだと言っても過言ではあるまい、現代科学の粋を誇るJAXAから車で15分も走ればおばちゃん達が畑で玉葱掘り起こしたりしているわけでね、こんなところって世界広しといえどそうそうないと思うぞ、埼玉の大宮とここぐらいだろ？ともかく俺はこのアンバランスさが凄く素敵だと思う。

さて、JAXAの創設目的だが、目的はそう、他国に見栄を張るため・・・、では無論なく、『宇宙及び航空分野の研究開発と利用の拡大は、国の政策目標を達成していくための手段であり、国内外の様々な課題の解決に貢献することはJAXAにとって重要な使命』なんだそうだ。

はぁ、使命ねぇ・・・、確かに携帯や衛星放送、カーナビが使えるのも宇宙開発のお陰であるのは認めるが、今の研究ってちょっと違う方向に向かってないかい？探索した結果、火星に川の痕跡があり、もしかしたら過去に生命体が存在したかもしれないなんていわれてもねぇ、じゃあ仮に存在したのを立証出来たから何なのってところで話は終わっちまうんだよな〜。歴史的に見れば偉大なる発見かもしれないが先に繋がらなければそんなもん絵に描いた餅と同じで何の意味もなさないというね、とにかく自分は宇宙開発に関しては否定的だったりする。

ただ、否定的なことばっかを言ってても始まらないので、何はともあれスペースドームなる見学施設に入りましたが、ここにあるもんってほぼすべてがハリボテなのな。

機密の問題があったり、宇宙の有害物質などの問題もあったりして、なかなか現物を展示できないのも分からぬでもないが正直なんだこりゃスゲーッて思ったのはドームに入った瞬間だけでね、『かぐや』や『きぼう』の模型を見ても、ふ〜ん、こんな程度の大きさなんだ、なるほどなというありきたりな感想しかなかったよ。火星の石でも飾ってありゃ少しは感動したかもしれんけどね。

もっともここは突き詰めれば観光施設ではなく（その割にちゃっかり土産物屋が併設されてる）、あくまでも研究機関であり、決して観光を主軸に捉えるわけではないので見せるのはどうしても副次的にならざる得ないのは理解出来なくもないが。

ただ、自分は時間の関係上、見学は出来なかったけど『きぼう』の運用管制室はちょっと見たかったな。予約すれば撮影は機密保持のため不可だが見学することは出来るのである。テレビで見るとアルマゲドンで見たNASAの管制室のようになっており、いかにも頭のよさそうな連中が宇宙と更新してキーボード、パチパチやってんだろ、宇宙開発に否定的な俺でも見たいもんは見たかったりする。
 

 

所在地	つくば市千現2-1-1
問い合わせ先	029-868-2023
利用可能時間	10:00～17:00
料金	無料
休日	年末年始（12/29～1/3）
駐車場	あり（無料）
ホームページ	http://fanfun.jaxa.jp/